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近畿の実力私学百選 

学校法人 四天王寺学園


四天王寺東高等学校・中学校
(現 四天王寺学園高等学校・中学校)


“Learning Plaza”で放課後自習する生徒たちを、四天王寺中高OGがサポート!

柏井誠一 校長先生へのインタビュー


時代の要請に対応した教育を実践
生徒一人ひとりを細かくフォロー

〔19.9.28号より全文掲載〕


来春、いよいよ第1期生を送り出されますが。

柏井: 平成26年に中学校、その3年後に高校を開校し、今年度ようやく全学年が揃いました。本校は学校法人四天王寺学園内の最も新しい学校として聖徳太子の「和と利他のご精神」を根本的な教育方針に据えるとともに、「21世紀型の教育」を掲げ、実践しております。


来春、校名が変わるそうですね。

柏井: 令和2年(2020年)4月より、四天王寺東高等学校・四天王寺東中学校となります。

 校名に「東」の名称を取り入れたのには理由があります。まず「東」の方位は、東西南北といわれるように4つの方角の第一に位置しており、日の出の方角であるとともに、物事の始まりを象徴しています。季節に当てはめるなら春、そして校舎が位置する周辺の地名も春日丘、というように「東」には通じるところがあるんです。これから日の出のように発展していく、そうした意欲にもつながっています。

 また、仏教には「四門出遊(シモンシュツユウ)」というエピソードがあります。若き日のお釈迦様が、初めて外の世界に踏み出した方角が「東」であり、そこで初めて目にされたのは老いた人であった…というように、お釈迦様が出家を志されるきっかけになった出来事が述べられています。「東」は、仏教にも深い関わりのある方角といえます。

 本校の中央玄関には、お釈迦様誕生の姿、そして校内には聖徳太子様の現世の姿とされる救世観世音菩薩像を拝覧できます。そうしたお姿に見守られながら安心して学校生活を送れるように、という願いが新校名に込められています。


中学2コース,高校は新設3コース

中学校・高校の設置コースについて。

柏井: 中学校は2コース制で、「S特進コース」は難関国公立大学あるいは難関私立大学を目指すコース、「進学コース」は難関私立大学・国公立大学を目指し、学習面を重視しつつクラブ活動も頑張れるコースです。

 コース分けは入学時に行いますが、中2と中3の進級時には希望と適性に応じてコース変更が可能です。

 週34時間授業を基本とし、「S特進コース」は別途2時間の演習授業が加わります。演習授業では発展的な内容も取り入れますが、高校の教科書を使った先取り学習は行わず、「中学段階で必ず身につけておかなければならない学力」の定着に努めます。これにより、高校からスピードアップしていく授業にもしっかり対応できるものと考えています。

 高校は来春より、Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの3コース制に変わります。「Ⅰコース」は有名私立大学、「Ⅱコース」は国公立大学および難関私立大学、「Ⅲコース」は難関私立大学・難関国公立大学を進学目標とし、「Ⅱコース」と「Ⅲコース」は7時限目の演習も行います。

 3コースとも内部進学生と他校からの入学生による混合クラスとなり、高2の進級時にはコース変更もでき、文系・理系の選択を行った上で将来の進路に備えます。生徒それぞれがめざす進路希望を、学校全体としてサポートしたいと思っております。

 また、併設の四天王寺大学、四天王寺大学短期大学部には、高校の3コース総てから全学部に優先入学の道が開かれています。大学の教育学部は今年度の教員採用試験で、既卒生を含む181名が合格するなどの実績を上げています。今春は、看護学部も開設されました。



高校では一人1台のタブレットを導入しておられますね。

柏井: タブレットを使ったICT教育は、教える側にとっても利便性が高く、視覚的な理解を生徒に促すことができるなど多くの魅力があります。

 反面、生徒たちには「理解できたような気持ち」になってもらっては困りますので、本校では中学校の段階で全員に基礎学力をしっかりと身につけてもらい、その上で高校から一人1台のタブレットを活用するという流れができています。

 中学校でも必要に応じてアクティブラーニング形式の授業など各教科でタブレットが活用されていますが、同時に、生徒の状況を見ながら反復練習を行うなど地道な学習の取り組みを大切にしています。

 私自身、長年教育に携わってまいりましたが、高校で学力が伸びていく生徒たちは、やはり中学段階でしっかりと基礎学力を身につけていますね。


四天王寺OGなど放課後チューターに

御校では放課後、女子の四天王寺中高のOGの皆さんが、チューターとして活躍されているそうですが。

柏井: 中1と高1の教室がある3階など2階・3階・4階の各フロアには“Learning Plaza”と名づけた自習スペースがあります。

 放課後、中高生がそこで自習をしたりチューターや教員に質問をしたりしていますが、チューターの中には医学部の女子学生もいて、生徒たちの刺激になっているようです。

 来春からは、本校出身の男子学生の姿も見られるものと期待をしているところです。クラブ活動を終えてから、“Learning Plaza”で自習して帰る生徒もいます。また、放課後の教室では、必要に応じて教員による補習も行われています。

 本校の1日は、般若心経や学園訓の斉唱に始まり、人間教育につながる大切なひとときとなっています。

 開校当初より、本校はハイレベルの進学指導経験を積んできた先生方を受け入れてまいりました。

 大阪市内には女子の四天王寺中高があり、今春は、羽曳丘中高が最後の卒業生を送り出し閉校いたしました。藤井寺に誕生した本校は、各校それぞれの良いところに学び、新たな学校づくりに引き続きチャレンジしていきたいと思っています。

 学園としての一体感を醸成し、新時代の教育を構築し続けることが重要と考えています。

ありがとうございました。<文中敬称略>


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