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2023受験校研究/私立中高合格のポイント

智辯学園和歌山中学校・高等学校

「中学入試後期は1月16日(月)実施/午後3時30分から国算で」
中高とも各教科60分・100点満点

きょういく時報」22.11.28号掲載>




 智辯学園和歌山中学校は「S選抜クラス」と「総合選抜クラス」を設置しています。

 入試では、S選抜・総合選抜の区別なく出願していただき、試験の成績順によりS選抜合格、総合選抜合格として発表します。

 入学後は毎年、S選抜・総合選抜の区別無くクラス替えを行い、入学後のさらなる頑張りを評価しています。


本校第一志望なら前後期W受験がおすすめ!
 

 2023年度の中学入試日程は、前期が1月14日(土)の午前9時集合、後期は1月16日(月)の午後3時30分集合となっています。

 後期の集合時間が、前年度より1時間遅くなりましたが、これにより例えば大阪方面で午前中に他校を受験された場合でも、時間的な余裕を持って本校の後期入試にチャレンジしていただけるものと考えています。

 出願期間は前後期共通で、12月16日(金)午前9時から1月12日(木)午後1時までとなっています。合格発表は、前期が入試当日1月14日(土)の午後9時、後期は入試翌日の1月17日(火)正午の予定で、いずれもインターネットと郵送により発表を行います。

 募集人数は2022年度より、S選抜クラスにおいて後期から前期へ若干人数を移しました。今春、前期・S選抜クラスでは定員40名に対して合格者45名と、以前に比べ、合格者数もやや多めに出させていただきました。2023年度も同様の判定を継続したいと考えています。

 2022年度の入試では、受験生の人数自体これまでと大きく変わらないものの、前後期のW受験でS選抜クラスに合格される方や、後期での復活合格など、本校を第一志望とする受験生の割合が着実に増えていることがうかがわれました。

 そうした生徒たちが、入学後も引き続き真面目で素直な取り組みを続けてくれており、期待をしつつ見守っているところです。

 なお「両日程に出願し、前期で合格され後期を受験されず、本校に入学された場合」には、後期受験料をお返ししています。


各教科の出題ポイント


 入試科目は、前期が国語・算数・理科の3教科、後期は国語と算数の2教科です。試験時間・配点・科目数など、2021年度以降大きく変わってから3回目の入試を迎えようとしています。問題構成や出題傾向などこれまで2年分の過去問を活用し、練習を続けていただければと思います。

 それでは、各教科の出題のポイントを見ていきましょう。

 国語は、200字作文の出題に特徴があり、ここでどれだけ得点できるかが合格のポイントとなります。ただ、大前提として、基本的な漢字の問題などもきちんと得点できるようにしておくことが大切です。また、語句を抜き出すタイプの問題は、傍線部の周辺から解答を抜き出すだけではなかなか得点につながらないかもしれません。文章全体を読み解き、流れをつかむことができるかどうか、すなわち読解力の差が得点に現れてくるように思います。

 算数は2022年度、前期がやや難化し、本来の力を発揮できずに終わった受験生もいたようです。一方、後期では得点が開き、実力が反映されました。過去問による練習では、後期入試問題も有効に活用したいところです。本校の算数の出題は、一見すると複雑に見えることがあるかもしれませんが、入試の場面では「取り組めそうな問題を見分ける」力も自ずと試されます。仮に難解で手がつかないと感じることがあっても、直ちに気持ちが折れてしまうことがないよう日頃から意識しておくことも対策になるのではと思います。

 理科は、前期の入試教科となっています。問題文の分量自体に面食らう受験生も多いことでしょう。国語と同様の読解力が求められており、まずは落ち着いて文章を読み解くことが必要です。基本的な内容から応用的な内容まで幅広く出題しています。


高校は国英数の3教科入試


 2023年度高校入試は1月29日(日)午前9時集合。入試科目は国語・英語・数学の3教科、すべて60分・100点満点です。70分・150点だった頃に比べると出題量も減り、全般的に取り組みやすくなりました。過去2年分の出題に取り組んでおいてください。

 国語は、基本的なところを落とさないように。その上で200字作文への取り組みが合格のポイントになっていくと思います。日頃の学習で、文章の要旨をまとめたり構成メモを作成したりする練習を重ねておくとよいでしょう。

 英語は、長文問題で本文の分量がかなり多いのが特徴といえます。対応できるように準備しておいてください。

 数学は、関数・幾何・確率・方程式の4分野からバランス良く、基本から応用まで幅広く出題をしています。途中式が問われる場合もあり、最後まであきらめずに記述することが大切です。

 本校では、コロナ関連で本試験を受験できない場合に備え、中学校は1月29日(日)、高校は2月12日(日)に追試験の実施を予定しています。また、コロナ関連以外の不調の場合は本試験を受験できるよう最大限の配慮を考えてまいりますので、ご相談いただきたいと思います。


(お話は智辯学園和歌山中高 栗山一平先生)


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