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2023受験校研究/私立中高合格のポイント

京都先端科学大学附属中学校・高等学校

「算数1教科型・適性検査型・自己推薦型など多様な入試方式」
特待生制度も更に充実

きょういく時報」22.10.28号掲載>




 本校は、学校法人永守学園京都先端科学大学附属中学校高等学校として2年目を迎えました。中高のいずれも志願者数・入学者数など年々増加しています。

 「世界のどの舞台に立っても堂々と自分の意志で行動する人財の育成」を建学の精神としており、中学校では1年次より3年間、ネイティブと日本人のW担任生を採用しています。

 さらに2023年度からは、体育・音楽・美術でイマージョン教育を導入します。


「算数1科目型」は最高点94点

 中学入試では今春、初日の午後に「算数1科目型(AM)入試」を新設し、入試結果は、最高点94点、合格最低点65点となりました。2023年度も、基礎基本問題から発想力・思考力を問う設問までバランスのよい配分で出題したいと考えています。

 対策として、四則計算・整数・規則性・図形・資料の読み取り・読解力などに留意しておくとよいでしょう。

 なお当日の入試成績による特待生制度は、AM入試にも適用します。

 本校では特待生制度として授業料の「全額特待生」「半額特待生」「1/4特待生」の3種類を設け、受験いただいた中から一番良い成績を判定に用いています。また「兄弟姉妹奨学金制度」は、授業料1/4相当が「3年間支給」になるなど一層拡充されました。


英検など資格による加点制度


 出願はWeb方式で、12月12日(月)午前0時からの出願受付となります。但し、作文と面接による「自己推薦型(AS)入試」については事前の出願資格取得が必要となっており、本校ホームページからエントリーシートをダウンロードし、11月30日(水)必着で郵送をお願いいたします。

 入試日程は前年度と同様の流れになります。初日1月14日(土)のA日程は、午前「自己推薦型(AS)」「3科目型(A1)」、午後「算数1科目型(AM)」「2科目型(A2)」で、午前・午後の両方受験も可能です。

 翌15日(日)のB日程は、午前「2科目型(B1)」「適性検査型(BT)」、午後「2科目型(B2)」となっています。A・B日程は、午前入試が9時、午後は4時の開始となりますが、初日午後のAM入試ならびにA2入試については、他校入試による遅刻者に対して別途時間割を準備しています。

 英検(5級以上)・漢検(5級以上)・数検(6級以上)の資格による加点制度は全日程で利用でき、加点分は特待生判定にも適用されます。

 合格発表は試験日の翌日、午前10時からWebで行い、追って簡易書留でもお知らせします。


プレテストを受ければわかる!
合格可能性,特待生入学


 さて本校では今秋も、小学6年生を対象とした「KUASプレテスト」(受験無料)を実施します。

 11月12日(土)は3科目型、11月26日(土)は適性検査型2科目に対応した内容となっており、受付・点呼・試験の時間割など本番さながらに“入試”を体験できます。本校ホームページにおいて、開催日の2日前まで申し込みを受け付けています。

 プレテストを受験された皆さんには、特待生入学や合格の可能性などもお知らせします。またプレテスト当日、保護者の方々を対象とした「学校・入試説明会」「個別相談」も同時開催いたします。

 高校は、「国際」「特進ADVANCED」「特進BASIC」「進学」の普通科4コースで募集を行います。このうち国際コースでは過去3年間、卒業生の約7割がCEFL(セファール)のB2ランク(英検準1級相当)以上を取得するなど、“京都発世界人財”への着実な歩みを見せてくれています。

 4つの各コースは、コンセプトや目標とする大学が明確で、放課後や長期休暇中の学力伸長講座、入試対策講座、学習合宿、専用自習室など安心して学習に専念できる環境が充実しています。


高校は3科受験、複数回受験も


 2023年度高校入試も出願はWeb方式となります。入試科目も従来どおり、A日程5科、B日程3科で、A・B日程の複数回受験も可能です。各日程で当日入試の上位者に特待制度が適用されるなど、複数回受験のメリットを活かすこともできるでしょう。

 中学校の内申による特待制度では、授業料の「全額特待生」「半額特待生」に加え、2022年度より「1/4特待生」の枠が新設されました。

 1.5次入試は3科で、2月18日(土)に実施します。


2022年度 高校入試の出題傾向


 高校入試の過去問題は、中学入試と併せて本校のウェブサイトで公開しています。入試直前のこの時期、ぜひ有効に活用してほしいと思います。では、2023年度高校入試に向けて、昨年度の出題傾向と対策のポイントを確認しておきましょう。

■ 英語
 読解力を中心に語彙、文法、英作文の問題を多く出題。日頃から長文の大意をつかみながらスピードをあげて読む練習が大切。国際コースは図表から自分の考えを英語で答える問題が出題。リスニングは、文脈からの類推・思考・判断を求められる。

■ 国語
 長文と古文の読解は、文法の基本事項を押さえた上で十分に慣れておくこと。古文は歴史的仮名遣いや主語の把握、指示語が示す内容の理解が必要。国語常識・知識問題として漢字・語彙・口語文法・文学史も出題。

■ 数学
 計算問題が多く丁寧で正確な計算力が必要。問題文を正確に読み取り解法を考える力、グラフや図形を正しく把握し処理する力を問う。応用問題では、問題文を理解する力や数学的思考力が必要。単元ごとに基礎力と応用力が求められる。

■ 社会
 地歴公の各分野を幅広く問う標準的な問題。地図、図、グラフ、表、写真など資料を正しく読み取る力が必要。複雑な内容を含んだ選択肢を丁寧に検討する必要がある問や細かな用語や制度を理解しておくことが必要。

■ 理科
 4分野からまんべんなく出題。文章から条件を読み取る問題、グラフや図を正しく読み取る力など、思考力・判断力を要する問題(正誤問題、複数回答など)も出題。各分野にわたり計算問題が出題されているため反復練習で応用力もつけておくこと。


(お話は京都先端科学大学附属中高 山﨑俊幸先生)


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