教育時報社

TOP特定商取引法に基づく表記プライバシーポリシーお問合せ

2023受験校研究/私立中高合格のポイント

三田学園中学校・高等学校

「中学入試の前期B・後期は2科型」
G・コンピテンスプログラム2022年,入学生からスタート

きょういく時報」22.10.28号掲載>




 2022年、新たな総合学習・探究学習を始動させ、創立以来受け継がれている文武両道の全人教育のもと、世界標準の教育・グローバルリーダーの資質を育む教育をさらに充実させました。

 また、希望者を対象にした「探究SGプロジェクト」では、校内の豊かな自然環境を生かした学内体験型プロジェクトや、大学の学生団体と連携して宇宙やSDGsをテーマとしたワークショップなど次々と企画しています。


中学入試は1月14・15・17日の3日程


 中学校は2コース制で、「Sコース」は発展的学習に取り組み、「Aコース」では基礎から計画的に学力伸長を図ります。2023年度入試もこれまでと同じ240名の募集となります。

 入試日は、1月14日(土)午前「前期A日程」、翌15日(日)夕方「前期B日程」、1月17日(火)午前「後期日程」の3日程です。

 前期Aの入試科目は、国算理3科型と国算理社4科型のいずれか出願時選択となっています。3科型は合否判定の際に400点換算点を用い、4科型も同様に400点換算点を算出した上で、4科合計点との高い方を判定に用います。前期Bと後期は国算2科型入試です。

 出願期間は、いずれも12月17日(土)から1月9日(月)23時59分まで。Web出願で、複数日程への同時出願が可能です。入学試験成績優秀者を対象とした入学金免除制度も、各日程に設けています。


中学入試の出題ポイント


 中学入試では、基本的な知識を必ず問います。同時に、知識を元にして創造的に考えたり、それを他の人にも伝えられるよう表現力を養っておくことも大切です。

 国語は、読解力・表現力を重視した作問となっており、出題形式などはここ数年ほぼ変わりません。50字程度の記述問題が出題された場合には、字数制限を越えたもの(句読点を含む)や、抜き出し問題での誤字脱字は減点となります。漢字問題では、とめ・はね・はらいも意識するようにしましょう。問題文をよく読み、何を聞かれているのか、どう答えればよいのかを適切に判断できるように。物語文では主語をきちんと捉え、人物の心情を読み取る必要があり、本当の気持ち↔実際の行動、予想↔実際に起きたこと、伏線→結果、説明と比喩、法則と具体例など、「関係」の読み取りがポイントになるでしょう。

 算数は、各日程の難易度が「前期A日程=後期日程<前期B日程」のようになっています。問題形式はほぼ前年通りです。まずは正確な計算力を身につけ、基本的な解法を定着させましょう。日々の学習では、解法を丸暗記するのではなく、なぜそうするのかを理解したいものです。途中式や考え方を整理して書けるようにしておけば、部分点につながるかもしれません。グラフや図も正確に読み取って解答できるように。

 理科は4分野とも出題する予定です。説明文をよく読み、しっかり考えて解き進めましょう。日々の学習では、公式への代入や用語の暗記だけで終わらず、理由も考え、より深く理解するよう心がけてほしいと思います。教科書に出てくる重要な語句で、漢字で書くべき語句は漢字で書くこと。誤字・脱字は減点対象となります。

 社会の出題は毎年、歴史約5割、地理約3割、公民約2割の配分となっています。教科書の重要語句を正確に覚え、それをもとに各事象の理解を深めるようにしましょう。歴史は事象のつながりを理解し、地理・公民は論理的に考え簡潔に表現するのもポイント。漢字で書くべき解答は正確に、文で答える問題は正しい文で答えられるように。記述問題では「米の消費を増やすにはどうすればよいと思いますか」など、自分の考えをきちんと伝えられるかどうかが問われることもあります。


高校のB方式(推薦)志望者は
まず入試説明会に参加を


 高校の募集人数は1クラス約40名です。A方式(一般)とB方式(推薦)の入試区分があり、B方式の志望者は入試説明会への参加が求められます。

 また、高校入試は従来文系のみの募集となっていましたが、2022年度入試より理系志望者にもチャレンジしていただき、高校2年生から文系・理系に分かれます。

 入試科目は国・数・英の3科目で、各教科均等に100点満点です。

 では、各教科の出題ポイントを簡単にまとめておきましょう。

 英語は4~5分間のリスニングテストを含みます。基本単語は意味・綴り・発音を正確に覚え、文法や語彙語法を押さえるなど基礎学力の定着が求められます。英作文では主語・述語・目的語・補語など文の構成要素を踏まえ、誤りのない文が書けるようにしたいものです。

 国語は、比較的分量の多い現代文でも、速く正確に読めるように。字数の多い記述問題への対応も求められます。古文は歴史的仮名遣いを現代仮名遣いになおすなど基本的な知識が必要です。

 数学は2次関数のグラフの問題に慣れておくこと。速さや濃度の問題もよく理解しておく必要があります。解答は整理して丁寧に書き、方程式の応用など、何をx,yとおくのか必ず書くようにしてください。

 さて、中高とも過去問を使った練習は有効といえますが、3年前までの比較的新しいものを活用するとよいでしょう。

 また、本校ホームページでは、コロナに伴う追試日程なども随時発信していきます。


(お話は三田学園中高 花房哲也先生)


戻る



当HP掲載記事の無断転載・転用を禁じます。
©2023 Kyoikujihosha All rights reserved.