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京都先端科学大学附属中高で入学式
コロナ対策で高校は新入生のみ,同日ネット配信も

きょういく時報」 21.4.28号掲載>




 法人合併にともない、今春、学校法人京都光楠学園京都学園中学校高等学校から校名変更した学校法人永守学園京都先端科学大学附属中学校高等学校の入学式が、4月8日、同校で行われた。

 この日、午前10時から執り行われた高校の入学式はコロナ対策のため新入生と来賓、担任の教諭のみという異例の入学式となり、式典の模様は同日ウェブ配信も行われた。 


グローバル教育さらに


 入学式では、校歌斉唱に続いて佐々井宏平・校長があいさつし、佐々井校長は「本日は高校に449名の新入生を迎え、心より歓迎申し上げたい。本校はこの4月1日、学校法人永守学園京都先端科学大学附属中学校高等学校として新たな歴史を歩むこととなった。本法人の理事長である永守重信先生は、これまで半世紀にわたり、最高でかつ最小なモーターを製造し世界に供給するなど科学技術分野で、社会に多大なる功績をあげてこられた。厳しい今だからこそ、未来社会に貢献できる人を育てたいという理念のもと、永守先生を先頭に、日本のみならず世界で貢献できる人間を輩出する教育活動に専念する絶好の機会である」と、これまで進めてきたグローバル教育のさらなる拡充に意欲を示した。


高みをのぞむことの大切さ


 また、永守重信理事長のあいさつを、学校法人永守学園浜田忠章・副理事長が代読。

 その中で「ご入学された新入生と保護者の方々にお祝い申し上げる。私は、今から48年前の1973年に、日本電産をたった3人の従業員と共に創業した。日本電産は現在売上高1兆5000億円を超え、世界43か国に事業所を有し、従業員は約12万人の企業となった。創業当時は売上高1兆円を目標に掲げたが、従業員の中には『1億円の間違いではないのか』という人もいた。高みをのぞむことで夢が目標になり、その目標を達成できる。創業20周年の時は『30周年の時には京都で一番高い本社ビルを建てる』と言ったがそれも実現できた。その後、社会に出て即戦力となる人材を育てる大学を自分で創ろう、との考えから大学経営を引き継ぐこととなった。2019年に現在の京都先端科学大学と校名変更、2020年に工学部を開設、現在は、技術者の経営者を育てることを目的としたビジネススクールの新設を計画している。さて今回、京都学園中学校高等学校が4月1日に学校法人永守学園の一員となり、新入生の皆さんは栄えある一期生となった。将来に目を向け、努力を続けて各自の夢を必ず実現していただきたい」と、新入生たちにエールを送った。

 当日午後は、中学校の新入生とその保護者らが出席して中学校の入学式が執り行われた。


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