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「大学で何を学べるのか」
留学生にも学びやすい環境に

スタンフォード大学 
テリー・マクドゥガル名誉教授に聞く


きょういく時報」19.1.8 787号掲載>




文系教育の可能性


―― 国際センターを開設する日本の大学も出てきたようですが。

マクドゥガル:
日本の国立大学は、3〜4年ごとに人事異動がありますので、国際センターを設置したとしても専門家が育ちにくい環境にあるのではないでしょうか。その点、私立大学の方が有利な立場にあると思います。


―― 日本の大学教育も変わらなくてはいけませんね。

マクドゥガル:
例えば、大学を卒業後、銀行や商社などに就職するにしても、きちんとした文系の教育が行われていれば、仕事の内容などすぐに理解できるでしょうし、自ずと良い仕事につながっていくはずです。

 私はまもなく担当する講座では、学生に何十ページにもおよぶペーパーを書いてもらい、私がそれを読み、問題点を各自に説明し、書き直してもらうといった作業を進めていきます。

 学生たちが卒業後、例えば政府の仕事に取り組むようになれば、色々な情報を集めて様々なレポートを書かなくてはなりませんし、その分量は場合によって50ページにも及ぶことがあります。そうした時に大学で学んだプロセスがきっと役に立つはずです。


―― 最後に、イノベーションに関して、学生たちに伝えていけることがあるとすれば ――。

マクドゥガル:
イノベーションは主に理工系のテーマだとは思いますが、私自身は、例えば小グループで討論から発表までを行わせるという活動を通して、異なる発想を批判し合い、良い解決方法を探ることができればイノベーションにつながる可能性もあると考えています。

 日本の大学でも、試験だけではなくレポート発表など多様な評価が行われるようになればと思います。さらに言えば、その大学は「何に強く、何に弱いのか」を客観的な評価から明らかにしていくと、これまで気がつかなかった示唆が得られるかもしれませんね。

 
―― ありがとうございました。<文中敬称略>

※本文より抜粋

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