田中眞紀子文部科学大臣が突然大学新設許可を取り消したことを受け、大学関係者の間では様々な憶測を呼んでいる。
時期を合わせて、群馬県で高崎医療技術福祉専門学校や幼稚園、創造学園大学などを経営する学校法人堀越学園に対し、解散命令が出された。設置申請における虚偽記載問題や、大学のその後の経営にも支障をきたしたことから解散命令に至ったとされる。
大学開設に伴う設置申請は、打ち合わせに多くの時間がとられ、文科省の担当者との間で厳しいやり取りもあるといわれる。それでもなお、さらなる行政の介在が必要ということなのだろうか。
文科省はこれまで規制緩和で各大学の“自己責任”を掲げ次々に大学の設置認可を行ってきたが、今回の不祥事も大学間の競争原理だけに任せた結果をうかがわせるようだ。
平成16年の開学以降、不審な点を残しながらも“ゆるやかな行政指導”が行われてきた経緯が伝えられており、警告期間が長すぎる“お役所仕事”にもイエローカードが出たといえそうだ。
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