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≪2025 私立中高合格のポイント≫

三田学園中学校・高等学校

頻出問題など過去問でしっかり学習を
中学入試は後期日程直前出願も可能

 
きょういく時報」24.12.8号掲載>




 三田学園中学校は2コース制をとっています。

 「Sコース」は基礎学習に加えて発展的学習に取り組みます。「Aコース」では基礎から計画的に学力伸長を図り、中2から発展クラスを設けてSコースと同程度の授業を行います。

 本校では、週2回休みを共通ルールとした上で部活動も推奨しています。放課後の自習支援室(別途申込み必要)では、AIやオンラインを活用した学習支援システムも午後8時まで利用することができ、部活動後に課題を済ませて帰宅する生徒の姿も見られます。

 生徒たちはそれぞれに目標を持って日々の学習や部活動等に取り組んでおり、大学合格実績も着実に伸びています。




中学入試の出題ポイント


 2025年度の中学入試も例年通りの出題形式を想定しています。本校Webサイトから過去問をダウンロードし、練習しておくとよいでしょう。

 国語の入試では、採点者から「記述問題にしっかりと対応できている受験生は高得点の傾向が高い」とのコメントがありました。将来、皆さんも取り組むことになる大学入試では、たくさんの情報量を処理し、自分の中で整理した上でアウトプットする作業が求められていくでしょう。そうしたことも踏まえ、中学入試の段階から記述問題も毎年出題するようにしています。

 日頃の練習でも、まずは問題文をよく読んで「何を聞かれているのか」を理解し、「どう答えるのか」を判断するよう心がけるとよいと思います。

 一方、漢字・語彙・敬語表現・文構造などの基本的な問題でミスをしないことも合格への大事なポイントといえるでしょう。



 算数の入試は、問題用紙が3枚あり、一枚目は答えだけを記入する計算問題が中心です。ここで、できる限り点を落とさないように。

 2枚目以降の長文問題、応用問題では、できそうな問題と難しい問題の見極めもポイントとなるでしょう。例えば小問(1)(2)(3)のうち(2)や(3)が難しいと感じる場合でも、(1)は容易に式を立てることができたりします。

 また、最終的な答えが間違っていても考え方のプロセスがきちんと書けていれば部分点が与えられることもあります。



 理科は、物理・化学・生物・地学の4分野から出題します。学んだことと日常生活とを結びつけるような意識を持ち、試験のためだけの勉強に終わらないでほしいと思います。



 社会は、教科書の範囲から出題します。数年分の過去問で練習する中で、頻出事項や歴史上の人物など見えてくるのではないでしょうか。

 近年は、説明を求める問題や、アイデアを出してもらうなど、記述問題も増える傾向となっています。考えたことを記述できれば得点にもつながりやすく、記述問題にも前向きに取り組んでおいてほしいと思います。

 なお設問に漢字指定がある場合はきちんと指示に従うことも肝要です。




高校のB方式(推薦)志望者は
入試説明会への参加が必須



 高校の入試方式にはA方式(一般)とB方式(推薦)があり、募集人数はA方式約10名、B方式約30名です。

 12月初旬にはB方式志望者対象の出願資格審査を行いますが、その際に提出いただく書類は入試説明会の際に直接お渡ししており、入試説明会への参加が必須となります。

 2025年度高校入試も例年通りの出題形式を想定しています。直近1~2年分の過去問はもとより、3年以上遡って取り組んでおくことをおすすめします。

では、各教科の出題ポイントを簡単にまとめておきましょう。



 英語は英検3級レベルのリスニングテストを含みます。長文問題は語彙数が多く、やや長めのものを出題しますので、しっかり練習しておいてください。過去問を通して出題形式にも慣れておきましょう。

 国語は、古文・現代文ともに記述問題への対応がポイントといえます。分量の多い長文読解問題にも面倒がらずに取り組んでおきたいものです。

 数学は、二次関数の問題が毎年見られます。途中式や説明など解答のプロセスも採点対象となります。部分点が与えられる可能性もあり、日頃から途中式などもきちんと書き残すようにするとよいと思います。

(お話は三田学園中高 日下部龍先生) ※本文より抜粋


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