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≪2025 私立中高合格のポイント≫

関西大倉中学校・高等学校

中・高入試で多様な加点制度
中学入試のA1日程は4・3・2科から選択

 
きょういく時報」24.12.8号掲載>




 関西大倉学園は2022年に創立120周年を迎えました。

 キャンパスを全面リニューアルし、サイエンスラウンジや図書館、探究学習に最適な情報処理教室など、明るく機能的な学びの環境が整いました。

 また本校では今春も、国公立大学への合格者が200名を超え、現役生はこのうち178名と2年連続で過去最高になりました。医学部医学科・獣医学部合格者や、推薦入試による国公立大学合格者なども年々増えています。

 日々の学習活動やクラブ活動への取り組みなどを通して、何事も簡単には諦めない気持ちを養ってもらえるよう生徒一人ひとりを支援しています。




中学入試の出題ポイント


 2025年度中学入試も出題傾向は例年とほぼ変わりません。B日程は他の日程よりも若干高めの難易度になりますが、本校ホームページで過去問をダウンロードいただき、繰り返し取り組むことで傾向をつかめると思います。

 それでは2024年度の出題をもとに、各教科のポイントを見ておきましょう。

 国語は、説明文・文学的文章(物語的文章)・漢字の読み書きの大問3題構成でした。小問の出題は、言語的知識問題が数問、記号問題が数問、抜き出し問題と記述問題がそれぞれ1題ずつとなりました。

 B日程の大問1では哲学をテーマにした文章が出題され、読みにくく感じた受験生も少なくなかったと思います。平均点は例年よりやや低めとなりました。

 記述問題については、設問に応じて適切な文末表現を用いることができるよう、日頃から練習しておくことも大切です。



 算数は、全日程とも大問4題の構成で、大問1が計算、大問2は小問集合、大問3はグラフの利用、大問4は推論でした。

 このうち計算問題の正答率は7割を超えましたが、グラフの利用に関する問題は3割台でした。グラフを読み取る問題の学習にもしっかり取り組んでほしいと思っています。



 理科は、物理・化学・生物・地学分野から出題しており、今春は「熱」「ふりこの運動」「気体の性質」「ものの溶け方(溶解度)」「身近な生き物」「星について」の出題でした。

 いずれも中学受験における基本的な問題で構成されていますので、基本問題集を繰り返し練習しておくとよいと思います。



 社会は、第1問が「環境・地理分野」、第2問は「歴史分野」となっています。特徴的な出題形式も含め、過去問で傾向をつかんでおきたいところです。

 第1問では、国際的な問題も例年出題されています。日本の貿易相手国や国連に関する事象など確認しておくとよいでしょう。

 歴史分野では、原始古代の時代から現代まで幅広く出題されますが、世界の歴史に関しては、いわゆる歴史上の偉人の功績がポイントになっており、対策はしやすいと思われます。




高校入試の英検優遇制度は2級以上が対象


 高校入試においては、英語外部検定制度による英語得点の読み替え制度も設けており、読み替え率で換算した点数と、英語の本試験の点数を比較して高いほうを英語の成績にすることができます。

 入試当日まであとわずかとなりました。体調を崩すことのないよう日々注意しながら学習の仕上げに取り組んでいただきたいと思います。受験生の皆さんのご健闘をお祈りします。

(お話は関西大倉中高 松村健司先生) ※本文より抜粋


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