本校は、2025年4月、創立100周年を迎えます。この節目に中学校に中高大一貫教育を推進する「先端グローバルコース(SG)」が誕生します。
このコースは、すべての英語授業がネイティブ教員主導型であり、中3全員が5か月間のカナダ・ターム留学を導入します。
このグローバル教育をベースに、京都先端科学大学と連携したSTEAM教育、アート教育、探究/研究活動、大学先取授業など、すべての教科で探究的な学びの手法が導入され、深い学びを追求するのが特長です。
既存の「GNコース」も今春から、ネイティブ教員と日本人教員の「W担任制」が3年間に拡充され、これまで以上に柔軟かつ学びへの充実を図り、両コースが互いに高め合う中学校をめざしています。
GN、SGコースともに、併設大学はもとより、国公立大、私立大、海外大学へと、個性・適性に応じた進路選択を推進してまいります。
中学入試の出題傾向と対策
国語:例年、物語文と論説文または説明文が1題ずつ出題(適性検査型は2題)。物語文では心情把握、論説文または説明文では内容把握、理由説明、指示語の具体的内容などが出題。記述問題もあり、答えをまとめる練習をしておくことが大切です。
知識の問題は、ことわざ・熟語の構成、季語・漢字の知識などの問題が出題されています。
適性検査型は、文章量がやや多く、記述問題や作文問題など記述量も多いため、長文問題は、内容をしっかりと理解した上で、正しく答えをまとめられるようにしましょう。
算数:毎年、基本的な四則混合計算や比の計算、単位の換算といった標準的な問題が出題されます。基礎から標準レベルの問題で、確実に得点するためには計算ミスを防ぐ力が求められます。
また、数の表現方法や規則性、条件整理の問題、加えて、図形に関する問題もよく出題されます。特に角度や面積、体積の計算、図形の性質に基づく問題に対して確実に対応できるように基礎的な図形の知識をしっかりと身につけておくことが重要です。
適性検査型は、読解力、思考力が試される問題で構成されていますので、図や表グラフの読み取り、条件の整理といった点を中心に対策をしてください。
理科:物理分野では力の分野の出題傾向多く、計算問題も多いため、標準的な問題集で十分な練習をしてください。
化学分野は実験方法や理由を短文で説明する問題があり、用語だけを確認するのではなく、自分の言葉で説明できるとよいでしょう。
生物分野は、生命の基本的な仕組みに関する問題が幅広く出題され、短文説明や図示など、丸暗記だけではなく内容を理解しておくことが重要です。
地学分野は、大地に関する問題が多く、その年に起こったことをテーマに問題が展開されることもあります。
社会:地理は、日本地理に加え、世界地理の知識、日本とのつながりの特徴についても押さえておくとよいでしょう。産業や貿易については、表やグラフを使った出題も多いため、日常的に統計資料に慣れておくことが大切です。
歴史分野では、古代~現代までの幅広い時代を出題します。教科書レベルの基礎的なものが中心のため、教科書をしっかり読み込み、歴史の流れを理解しましょう。
公民は、三権分立や地方自治など、制度等の根拠や、機関の役割などを短文で説明できるようにしましょう。
英語:長文問題は、物語文や説明文の出題が多く、設問では本文の内容に合致する文章を選ぶ問題が多く、内容把握を重視した練習が必要です。
また、語彙問題では、日本語を英語に訳す記述式で出題されますので、基本的な単語は確実に押さえておいてください。
文法問題は、動詞の形や比較、代名詞などの基本的な知識を問います。リスニングは、例年2問出題しています。
高校入試は過去問で繰り返し練習を
高校の英語検定資格加点制度の適用は3級以上ですが、TOEFL Primary、TOEIC等にも適用します。特待生制度の詳細は、募集要項でご確認ください。
入試対策としましては、本校ホームページから過去問をダウンロードし、繰り返し取り組むことをおすすめしています。それでは、例年の出題傾向ならびに対策のポイントをまとめておきましょう。
英語:長文問題は、読解を中心に語彙、文法、英作文の問題を多く分配しています。長文を数多く読んで、日頃から大意をつかみながらスピードをあげて読む練習が大切です。
会話文もよく出題されるので、定型の挨拶文は覚えてくとよいでしょう。 文法問題は出題数が多いため、苦手分野をなくしておきましょう。
国際コースは図表を見て状況を英作する問題や自分の考えを英語で答える問題が出題されます。
リスニングは、文脈からの類推・思考・判断を求められます。
国語:現代文は論理的文章が出題されやすく、指示語や内容把握に関する問題のほか、文法や文学史の知識を問います。
古文は、基礎的な文法事項や内容把握に関する設問が多い傾向です。長文の読解、古文の読解、文法の基本事項は完全にマスターしておいてください。
文学史は、作品名とジャンル、作者、成立時代・作品の冒頭文をセットで理解しておくとよいでしょう。代表的な短歌や俳句は、作者名とともに、押さえておいてください。漢文や漢詩の知識も出題します。
数学:計算問題のウエイトが高く、丁寧で正確な計算力を身につけておきましょう。
マークシートを利用した穴埋め形式の大問は、文章の流れに沿って解答を導いていく問題が多く、題意をしっかりと読み取る力が必要になります。問題文を正確に読み取り解法を考える力、グラフや図形を正しく把握し処理する力を問います。
応用問題では、問題文を理解する力や数学的思考力が必要です。単元ごとに基礎力と応用力が求められます。
社会:問題数がやや多めです。各分野とも標準的な知識を問う問題が主体ですが、複雑な内容を含んだ選択肢を選ばなければならない問題もあるため要注意です。地図や統計資料を使った学習を心掛け、人物の業績を年代とともに整理して覚えることが重要です。
よく出題されている問題では確実に得点することが対策としては大事な部分になります。
理科:各分野からバランスよく出題されます。各分野で計算問題の出題傾向が高いため、計算力が要求されます。慣れと応用力をつけておくことが重要です。
また、文章から条件を読み取る問題、グラフや図を正しく読み取る力など、思考力・判断力を要する問題も出題されます。
物理や化学では、実験を中心に法則が導かれた過程を重視して理解しておくことで、応用力が身につくため、これを意識した演習が効果的です。
なお中高ともに「帰国生対象入試」を新規導入いたします。まずは本校までご連絡ください。
(お話は京都先端科学大学附属中高 山﨑俊幸先生) ※本文より抜粋
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