萩原: |
かつて“理系は男子”などと言われたものですが、国も今では理系の女子を増やそうとしています。
本校の生徒たちも多様な分野にどんどんチャレンジしてほしいですし、ぜひそうならなければと思います。
社会では、様々な分野で女性が活躍しており、その中には、大局を見て先頭に立っていける力をお持ちの方も多くおられます。そうした方々が、例えばもっと管理職のポジションに就きやすいような制度設計こそ必要ではないでしょうか。
同時に、例えば「女性には家事があるから…」といったステレオタイプな発想なども社会全体で見直していく必要がありそうです。
私は生徒たちに、「将来社会で活躍してもらいたい」「ぜひ社会に貢献してほしい」と常々呼びかけています。
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ICTやAIなど、学校教育も急速に変化していますが。
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萩原: |
本校は創立114年になりますが、良き伝統を守る一方、変えるべきところは変えていく姿勢も大切にしたいと思っています。
生徒たちには一人一台、タブレットを持たせて日々の授業に活用していますが、学校教育へのAIの導入に関しても、まずは自分の考えをしっかり持てるように、そして判断力を鍛えておくことが、AIを正しく使うための不可欠な要素になると考えています。
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最後に宗教教育について ――。
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萩原: |
生徒たちは毎朝、校門の前で一礼して入ってきます。“今日もよろしくお願いします”と一礼し、教室では毎日の朝礼で合掌礼拝や校訓の唱和を行い、終礼時にも瞑目と合掌礼拝を行います。
一日に何度も自分の心を振り返る機会を持ち、それを3年間もしくは6年間続けていく中で、自分の心としっかり向き合える人になってほしいと思います。
素直な心を養い、人も自分も大切にしたいという思いを育み、周囲の人たちに信頼され、愛される人となって社会で大いに活躍してくれることを願っています。
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