 |
≪2026 私立中高合格のポイント≫
滝川中学校・高等学校
資格取得, 複数回受験, 専願優遇など加点優遇制度も併用
中学入試にグループワークを導入
<「きょういく時報」25.11.28号掲載>
|

本校は今年、創立107周年を迎えました。校舎のリニューアルも今秋、完了したところです。
滝川中学校には3つのコースがあります。男女共学の「医進選抜」と「Science Global(SG)一貫」、男子のみ募集の「ミライ探究一貫」です。
医進選抜コースの“メディカル探究学習”、SG一貫コースのニュージーランド3ヵ月留学、ミライ探究一貫コースの豊富な探究学習プログラムなど、コース目標に応じた特徴的な学びが用意されています。
高校からの3ヵ年課程は、「Science Global」と「ミライ探究」の2コース制で、2026年度より全コース共学となります。
全コース対象「Takigawa特色入試」を導入
2026年度中学入試の募集人数は、「医進選抜」(共学)35名、「Science Global一貫」(共学)80名、「ミライ探究一貫」(男子)45名の計160名で前年度と変わりませんが、ミライ探究一貫の募集定員については後期を若干名とし、前期を従来の30名から35名に変更します。
入試日程は5つ用意しています。初日1月17日(土)の9時からは、本校会場で「前期午前入試」を実施します。入試科目は国語・算数に加え、理科または英語のいずれかを出願時に選択してください。
同じく1月17日(土)9時から、従来のミライ探究型入試に代わる「Takigawa特色入試」を、全コース対象に実施します。入試科目は国語・算数(前期午前入試と共通問題)および、3~5人のグループワークとなります。
グループワークでは、複数の採点者が、発想力・思考力・表現力など幾つかの観点で評価し、最終的に志望コースでのみ総合評価による合否判定が行われます。
1月17日(土)16時からの「前期午後入試」は、本校・西宮・姫路の各会場で行います。入試科目は国語・算数・理科の3科目です。
1月18日(日)16時からの「中期Ⅰ入試」は本校で実施。入試科目は算数と、理科または国語のいずれかを出願時に選択となります。
1月19日(月)の「中期Ⅱ入試」、および最終日1月24日(土)の「後期入試」はいずれも9時30分、三宮会場で実施。入試科目は国語・算数の2科目となっています。
出願期間は12月1日(月)9時からWEB方式により受け付けます。合否発表もWEBのみで行います。なお合否判定はすべて日程・コースごとに行い、男女比は設けません。
さて、中学入試の出願が目前となりました。本校を第一志望とお考えであれば、やはり前期午前入試にチャレンジしていただくのがおすすめといえるでしょう。
「前期午前入試」と「Takigawa特色入試」では、「資格優遇制度」も活用いただけます。
英検3級以上と、それ以外の漢検3級以上・日本語検定3級以上・数検3級以上・理科検定3級以上等の中学卒業程度のいずれかの資格取得者に加点するもので、英語関連の資格についてはCEFR対照表に基づく対応もいたします。
また、新たに「資格優遇制度」と「ファミリー優遇制度」の併用が可能となります。
このほか、全日程で利用可能な「ミライ探究一貫コース出願者加点制度」、前期午後入試以降の「複数回受験優遇制度」なども有効に活用し、合格を引き寄せてほしいと思います。
中学入試の出題ポイント
今秋の中学校プレテストには、前年度を上回る744名の皆さんがチャレンジしてくれました。
本校ホームページから、過去2年分の問題と併せてプレテストの問題もダウンロードいただけます。
プレテストでは算数の難化傾向も見られましたが、各設問のコース別正答率なども参考にし、また時間配分にも気をつけながら繰り返し取り組んでみてください。
入試では総合点による合否判定となりますが、年々理科の難化も予想されており、十分な対策が望まれるでしょう。それでは各教科の入試対策を簡単に述べておきます。
国語は、基礎となる漢字、慣用句、四字熟語などで確実に得点していくことが肝要です。
読解問題では、抜き出し式の記述問題もやや多くなっています。選択肢の問題なども、要点をまとめながら読む練習を心がけておくとよいでしょう。
算数は、第1問で四則計算、未知数を求める計算、単位の換算を含む計算を出題しています。計算の工夫で簡単になる問題もあります。
文章題では、複雑な問題を解く糸口の見つけ方をしっかり練習しておいてください。
図形問題は比較的取り組みやすいと思います。
理科は、4分野から基本的な問題を出題しています。
水溶液や気体の性質に関する出題では、グラフの作成を含めて計算を重視する傾向も見られます。
全体的にみると、問題文をよく読んで対応することが求められる設問もあり、落ち着いて問題文を読むことも意識してほしいと思います。
英語は、10分程度のリスニングも含まれます。リスニング問題は昨年より得点がやや下がったものの、比較的よくできていました。
2025年度入試では、読解問題の難易度が少し高かったため得点の差が大きく出ました。英語検定3級レベルの学習に取り組んでおいてください。
理・数・英3科による「専願特色入試」新設
高校は2026年度より全コース共学となります。
募集人数は「Science Global(SG)コース」80名(共学)、「ミライ探究コース」90名(共学)。
入試日は2月10日(火)、9時に本校集合です。出願は12月8日(月)からWEB入力が可能となります。
また、理系が得意な受験生を専願で募集する「専願特色入試」も新設し、理・数・英による受験が可能となります。
初年度の理科の総合問題は、動画視聴後、実験等について考察する設問を大問1~3番で出題し、大問4番は文章問題となる予定です。
入試説明会等でサンプル問題を配布し、動画視聴も体験できるようにしています。
なお「一般入試」は、従来通り国・数・英による3科入試です。
試験時間は全て50分。数・英は共通問題で、英語には10分程度のリスニングが含まれます。
シュミレーションシートで合格目安も‟見える化”!
「当日の試験300点」と、「5段階換算点100点」の計400点満点で合否判定を行うシステムも本校の特徴といえるでしょう。
入試説明会等で皆さんにお渡ししている「滝川高等学校 入試合格ラインシュミレーションシート」は、所定の空欄に、5段階換算点、英語検定の取得級による加点、専願優遇制度による加点などを順次記入していくと、併願・専願の場合の「持ち点」を簡単に算出できるようになっています。
なお別途、帰国生枠での受験生には30点の加点も行います。
シュミレーションシートには、コース別の合格目安としてSGコースは400点満点中290点、ミライ探究コースは220点、と明示しています。
ここから「持ち点」を引いていただくと、入試当日のテストで何点得点できれば合格ラインに届くのかがわかるしくみです。
皆さんの日頃の頑張りが反映され、目標も立てやすくなるのではと考えています。
12月に本校で追加開催予定の入試説明会でも、このシートを用いて具体例を紹介し、併せて入試3教科の傾向対策に役立つお話などもさせていただきたいと思っています。
成績上位受験生への奨学生制度も充実し、該当者には合格通知書と奨学生案内書類を同封して通知いたします。
(お話は滝川中高 秋山良秀先生)
|
戻る
|
|
当HP掲載記事の無断転載・転用を禁じます。
©2025 Kyoikujihosha All rights reserved. |
|