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≪2024私立中高合格のポイント≫


甲南女子中学校高等学校

「A1・A2の両方受験を推奨,受験料は両方受けても1回分」
全日程で活用できる移行合格制度


きょういく時報」23.12.8号掲載>




 本校は今年、創立103年目になります。ゆとりある環境の中、甲南女子中高の6年間の教育システムは、一人ひとりが自立するために考えられました。

 設置コースは「Sアドバンスト(Sアド)」と「スタンダード」の2コースです。

 Sアドは国公立大、スタンダードは甲南女子大・国公立大・私立大などの進路に対応し、ゆったりしっかり学びます。難関国公立大学や医学部医学科にも進路が広がり、社会の様々な分野で、多くの卒業生がリーダーシップを発揮してくれています。



計3回の受験チャンス


 今春の2023年度中学入試では、受験者数の減少など前年度からの揺り戻しの影響も見られたようです。

 2024年度の入試日程、入試科目、手続きの流れ等は前年度と変わりません。

 募集人数は、Sアド約65名、スタンダード約90名(A入試約80名・B入試約10名)の計約155名です。入試回数は計3回、A入試1次(A1)1月13日(土)、A入試2次(A2)1月14日(日)、B入試1月17日(水)となっています。

 出願はWeb方式で、12月11日(月)に全日程で出願受付を開始し、出願締切りはA入試が1月11日(木)、B入試は1月16日(火)、それぞれ午後4時としています。

 出願時には移行合格の希望もうかがいます。移行合格というのは、Sアドで出願したけれども合格点が少し足りなかった場合、スタンダードの合格得点に達していればスタンダードに合格となる制度のことです。

 合否判定は日程ごとに行い、移行合格の有無が合否判定に影響することはありません。例年多くの受験生が移行合格を希望されますが、Sアドのみ、スタンダードのみの単願を選択する受験生もおられます。

 スタンダードコースは、授業の進み方がSアドに比べて緩やかだったり、上級学年から多彩な選択授業が用意されていたり、指定校推薦制度を活用した進路選択にも多様性があり、こうした教育内容に魅力を感じて単願を希望されるケースもあるようです。

 合格発表は、A1・A2が同日の1月15日(月)午後3時30分、B入試は1月18日(木)12時30分、いずれもWeb照会のみで、入学手続きまでそのまま進めていただけます。



A1→A2で合格を引き寄せよう


 本校を第一志望とお考えの受験生の皆さんには、A1・A2両日程を受験していただくのが一番のお勧めです。両方を受験された場合も、受験料は1回分のみとなっています。

 作問は、A2よりもA1の方がやや易しめにしています。まずは初日のA1で入試問題や試験会場の雰囲気に慣れ、その経験を踏まえつつ二日目のA2へ ――、という流れでぜひ合格を引き寄せていただきたいと思います。

 A1・A2の合格発表は同時に行い、例えばA1でスタンダード、A2ではSアドに合格するケースも出てくるでしょう。

 また、A入試の結果が出た後からでもB入試に出願することができ、スタンダードへの合格をキープしつつB入試でSアドへの合格を勝ち取っていく受験生も見られます。

 入試科目は、A1が4科型(国・算・理・社)と3科型(国・算・理)のいずれか出願時選択です。

 4科型の合否判定では、①国+算+社+理、②(国+算+社)×1.2、③(国+算+理)×1.2のうちの最高得点を用い、3科型は③の換算点のみで判定を行います。A2ならびにB入試は、国・算の2科型。出題内容は両コース共通です。



入試に向けてのアドバイス


 2024年度中学入試も、出題傾向はほぼ例年と変わりありません。

 各教科からの入試に向けた学習アドバイスは、本校のホームページの「デジタルデータブック」からでもご覧いただけるようにしています。

 さて、2024年度中学入試の出願が間もなく始まりますが、本校では小学6年生限定の最終個別相談会を、12月10日(日)の「午前10時」からと「正午」から、12月18日(月)の「午後2時」からと「午後4時」から実施しますので、出願の最終確認等にお役立てください。

 また、コロナ等感染症に伴う追試験の予定はございませんが、今後の状況をうかがいつつ本校ホームページで随時情報を発信してまいります。


(お話は甲南女子中高 松原稔幸先生)


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