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近畿の実力私学百選
学校法人 大谷学園

大谷中学校・高等学校

 ■堀川義博 校長先生へのインタビュー≪2≫


来春より高校入試もスタート
女性の社会進出に尽力


大阪府内の女子校では唯一、中高6年完全一貫教育を実施してこられましたが、来春より高校からの生徒募集もスタートされるそうですね。その背景についてお聞かせいただけますでしょうか。
堀川: 本校は長年、中高6年一貫の女子教育を実践し、多くの卒業生を送り出してまいりました。

 生徒の理系志向に応えた医進コースなどもいち早く立ち上げ、“リケジョ”の大谷という評価をいただくようにもなりました。

 その一方で、同窓会の皆さんや塾の先生方、さらには公立中学校の先生方から「なぜ大谷には高校受験がないのですか」といった疑問も常々耳にしてきたところです。

 また、「中学入試では受験する機会がなかったけれども、高校でチャレンジできる機会があれば」など、率直なご要望も度々いただいております。



女性の特性を活かす
:  本校は、女子校としての100余年の歴史を通して、常に時代の一歩先を見つめ、女子教育に取り組んできました。先が読めないといわれるこれからの時代、少子化が進み、女性の社会進出がその必要性と意義を一層高めていくことは間違いないでしょう。

 ある研究機関のデータによれば、2025年の日本においては約580万人の労働力不足が生じるとのことです。

 そうした深刻な課題を克服する鍵として「生産性の向上」、「シニア世代の労働参加」、「外国人労働者の参加」、そして「女性の労働参加」があげられておりますが、中でも女性への期待は大きく、300万人を超える不足が女性の参加によって補われるとの試算もあるようです。

 社会の一翼を担う女性の役割がこれほどまでに重要性を増す中、女子教育には以前にも増して大きな期待を感じております。

 女性は家庭や社会において大きな影響力を持つ存在であり、女性の特性のひとつとされる調整能力なども大事な資質として益々クローズアップされていくものと思います。

 「常識を踏まえ、高い教養と豊かな魂を持つ女性」の育成にこれからもしっかり取り組んでいくことが大切だと考えています。



少子化が進む中、中学入試をめぐる現状も今後厳しさを増すものと予想されていますが。
堀川: 本校では今春、中学入試において志願者が900名を超えるなど前年度を上回る結果にはなったものの、おっしゃるような現状があることももちろん承知しています。

 ただ私たちは、女子教育を通して社会貢献に努めたいという強い思いを持っています。

 6年一貫教育で培った伝統と実績を活かし、高校からの3か年独自の教育を構築したいというのがやはり本当の気持ちであることも、ぜひ知っていただければと願っております。



高校から独立2コースを新設!

来春の高校入試について、募集コースなどは。
堀川: 現在、大谷中学校には医進・特進・凛花の3コースがあります。

 このうち「凛花コース」では、海外に目を向けたグローバルマインドの育成をめざしており、6年間のスパンが必要との考えから「凛花コース」においては高校からの募集を行わないことといたしました。

 高校からの3年課程には、医進に相当する「プレミアム文理コース」と、特進に相当する「アドバンス文理コース」を設置いたします。

 それぞれ1クラス40名、計80名の募集で、大学進学目標は、「プレミアム文理」が難関国公立大学文系理系、および医学部医学科、医療系、「アドバンス文理」は国公立大学文系理系および早慶上智関関同立などの難関私立大学としています。

 いずれも基本は国公立対応型のコースです。


中学からの6年一貫教育と、高校からの3年課程は別立てのコース編成になるわけですね。
堀川: 進度の差なども考え、授業は別に行う体制にいたします。

 3年課程のカリキュラムは最終調整中ですが、6年一貫教育のもとで培ってきたノウハウを取り入れ、綿密に柔軟に対応できるよう考えております。

 2年次以降は文系理系の進路に分かれ、グローバル化などの対応にも不安のないよう準備してまいります。

 また、学校行事には全校一緒に取り組みます。来春は高校の制服も一斉にリニューアルいたします。

 80名の新しい仲間が加わることで、6年一貫課程、3年課程の区別なく、これまで以上に賑やかな活動が展開されることを楽しみにしています。新しい風が吹き込めば、新鮮な驚きや発見もきっと生まれてくることでしょう。

 学校全体のさらなる活性化にもつながることを願っております。



ありがとうございました。<文中敬称略>〔18.2.28号より全文掲載〕


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