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近畿の実力私学百選
学校法人 京都女子学園

京都女子中学校・高等学校

 ■林信康 校長先生へのインタビュー


女性活躍社会の礎をつくる

2020年にICT対応の新校舎



京都女子学園は、幼稚園から大学院までを併設する総合学園ですね。
林: 本学園は、文化的遺産に囲まれた京都東山七条の静かな地域にありながらも、交通の利便性にも恵まれた教育環境にあり、今年創立108年を迎える総合学園です。

 中高では、仏教精神のもとに「自立」「共生」「感謝」に根ざした女子教育を行い、社会に貢献し幅広く活躍できる心豊かな女性の育成をめざしています。


医学部医学科にも21名合格!

中・高の教育はどのように。
林: 本校は「コース・類型制度」をとっています。

 中学校には、難関国公立大・医歯薬学部への進学に対応する「V類」、国公立大・難関私大への進学に対応する「U類」、京都女子大学への進学を前提とした10年一貫教育「ウィステリアコース」を設置しています。

 これらの類型・コースは、高校の普通科「V類型」「U類型」、専門学科「ウィステリア科」につながっています。

 高校は、「U類型」と「ウィステリア科」で生徒募集を行います。いずれも3ヵ年生と6ヵ年生との混合クラス編成とし、進度の差を「協働」体制でフォローしつつ活性化を図っています。

 今春は、医学部医学科にも21名の生徒が合格を果たしてくれましたが、個々のキャリア選択にミスマッチが起きないよう、例えば中2の進級時にはU類からV類への転類なども可能としています。

 女子校には、生徒個々の適性・特性に応じて、より広い選択肢を持たせることができるメリットがあると思います。

 一般に男子は理系、女子は文系というイメージがあるのかどうかはわかりませんが、例えば理科の授業なども、実験を多く取り入れれば抽象的な概念が一気に理解しやすくなるわけです。

 女子の特性に適した学びを工夫することで、潜在能力を引き出し、挑戦する力やリーダーシップを養っています。


新学習指導要領に向けて、どのような取り組みを。

林: 新学習指導要領では、知識・技能・情報の活用能力が求められておりますが、授業では社会とのつながりを意識した活動も多く、チーム力を育成したり、プレゼンテーション能力を高める機会が豊富にあります。

 例えば中学校では、市の京都水族館と連携し、生徒がスタッフの一員となってグループごとに企画立案や商品開発に取り組むなど、新たな活動も注目されています。

 また、高校のウィステリア科では「ウィステリア・リサーチ」と題したプロジェクト学習が定着しており、大学との連携でドイツ語・フランス語・中国語・コリア語など第二外国語も導入しています。

 さらに、本校では勉強だけでなく体育系・文化系のクラブ活動や生徒会活動など自主活動も活発に行っています。


ICT対応の新校舎着工へ
学園では現在、施設設備のリニューアルが進んでいます。

 大学ではICTに対応した教育棟、図書館が完成し、総合情報ネットワークシステムの運用も始まりました。留学生との交流施設や宿泊施設も整備し、国際交流センターを高機能化しています。

 中高においても2020年度から、ICTの機能を備えた新校舎を、順次着工していく予定です。



今度の大学入試共通テストでは民間英語テストへの対応が求められていますが。

林: 個々の大学入試での取り扱いが今後どうなるのか、気になるところではありますが、保護者の方々からは早期の対策を期待する声も聞かれます。

 本校の英語科では、英検対策講座のレベルを引き上げ、フォロー体制も整えました。今後はTOEIC対策も実施していきたいと思っています。



最後に、女子教育の将来性について。

林: 国際的に見れば、日本は国会議員や組織のリーダー的な役割を占める女性の割合がかなり低く、ジェンダーバランスが取れていないのが現状です。まだまだ日本の社会では女性が活躍できる環境が整っていない面があるのではないでしょうか。

 女性はとくに共感力が高く、周りの状況を判断してまとめていくチーム力に優れ、より有効に組織で活かされていくものと考えています。そうした近未来に向けて、女性が活躍できる女子教育の充実に邁進していきたいと考えております。


ありがとうございました。<文中敬称略>〔18.7.28号より全文掲載〕


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