教育時報社

TOP特定商取引法に基づく表記プライバシーポリシーお問合せ
近畿の実力私学百選

学校法人 関西大倉学園

関西大倉中学校・高等学校



 ■下川清一 校長先生へのインタビュー


教師の専門性と組織強化でパワーアップ


先生は大阪府立豊中高校長、また校長会役員など歴任され、今春、関西大倉の校長先生に就任されました。
下川: 関西大倉中高は、雄大なキャンパスに恵まれています。学習はもとより、クラブや学校行事など多様な活動にチャレンジできる環境にも、大きな魅力と可能性を感じています。

 本校は、日本工業会の指導者であった平賀義美先生によって明治35年に実学の各科を設けて創立した関西商工学校と、関西財界で活躍した大倉喜八郎先生が明治40年に創立した大阪大倉商業学校とを母体とします。

平賀先生は社会で直接役立つ実学を、喜八郎先生はグローバル化への対応を、それぞれに喫緊の課題として捉え、教育の重要性を考えておられたようです。

昭和23年には、同区にあった関西商工学校との間で合併が行なわれました。合併の背景には、両校の創立者の志の高さ、お互いの信頼感の深さを読み取ることができると思います。

合併と同時に関西大倉高等学校として再スタートを切った本校は、その後、現校地に移転し今日に至ります。

 大倉喜八郎は、東京経済大学の設立にも関わりました。また、現・韓国善隣インターネット高等学校との姉妹校提携など、アジア諸国との友好親善にも積極的に取り組んだようです。

その絆は同窓会に受け継がれてきました。今年度は更なる発展として、両校の生徒会の間でホームステイを伴う貴重な交流活動を行いました。


六年一貫教育さらに充実

大学合格の実績もステップアップしていますね。
下川: コースによって何か特別なことをやっているからというより、勉強も行事もクラブ活動も、色々なことに取り組む中で育まれる全人格的な教育が強みになっているものと思います。

本校では六年一貫教育も実施しております。一貫教育ですから高校入試は当然ありません。そうした中で、例えば海外留学や課題研究など核になる要素をきちんと精選し、6年間のスパンを見通した学びを再構築することにより、独自の教育の成果を着実に高校へつないでいきたいと思います。


一方、高校からの3年課程ですが。
下川: 高校には特進S・特進・総合の3コースを設置しています。3コースを合わせると、ほぼ9クラスの編成になります。

本校の教員は個々の能力が高く、専門性に優れていますので、グローバル化に対応したアクティブラーニング的な取り組みにも自ずと力を発揮してもらえるものと期待しています。

教員同士縦横のネットワークを強化し、チーム力を磨くことで、“システムとしての取り組み”が、より明確に見えてくるのではないでしょうか。


心身ともに成長できる教育環境

2020年に向けた大学入試改革について。
下川: 私自身は私学にとってチャンスだと受けとめています。「知っているか知らないか」を問う受験のための入試から脱却し、本当の意味での“生きていく力”が問われ、クラブ活動や行事を含めた全人格的な教育が再評価されていくでしょう。

ただ、国がそのような流れを強調する割には、企業による採用の基準が本当の“生きていく力”を評価する体制になっていなかったり、大学入試についても担当課だけが熱心で教授陣との隔たりが実は大きかったりもするようです。

さらに申し上げれば、教員採用のあり方にも同じような課題が見られるのではないでしょうか。より幅広い中からどのような人を引き上げていこうとするのか、そうした視点が至るところで不足しているように感じます。

 私たち教員はもちろんのこと、生徒や保護者の方々も、東大や京大を“ゴール”と考えるのではなく、興味関心をさらに高め、その先を見つめる目を養っていきたいものです。

体験的な学びの機会を充実させ、心身ともに成長できる教育環境を益々充実させていきたいと思っています。


ありがとうございました。<文中敬称略>〔16.9.28号より全文掲載〕


戻る


当HP掲載記事の無断転載・転用を禁じます。
©2018 Kyoikujihosha All rights reserved.