関西大倉中学校は「六年一貫コース」を設置しています。中3からは、東大・京大・阪大・神大をめざす少数精鋭の「Sクラス」も設けています。
中学入試は,計4日程
2021年度中学入試は、募集人数約140名。入試日程は、初日の1月16日(土)午前「A1日程」、同日午後「A2日程」、1月17日(日)午後「B日程」、1月19日(火)午前「C日程」の計4回です。
A2とBは、集合時間が午後4時10分となっていますが、A2日程についてのみ、当日午後4時までにご連絡いただければ5時からの別室受験も可能です。
英検4級以上の資格取得者への加点優遇制度や、複数回受験に伴う加点制度も設けています。
受験料はA1・A2・B日程が各20,000円、C日程は10,000円。複数の日程に出願され、手前の日程で合格手続をされた場合には、別日程の受験料を入学金に充当させていただきます。
入試科目は、A1日程が2科(国・算)・3科(国・算・理)・4科(国・算・理・社)のいずれか出願時選択、他の日程はすべて国・算の2科入試です。
2021年度入試より制限時間と配点を変更し、国・算は従来の「各60分・各120点」→「各50分・各100点」、理・社は各40分の制限時間はそのままに、配点を「各80点」→「各50点」といたします。合否判定には400点満点とする換算点を用い、2科型は下記の①、3科型は①・②のうち高い方、4科型は①・③のうち高い方の得点で判定します。
①[国+算]×2=400点
②[国+算]×1.5+[理]×2=400点
③[国+算]×1.5+[理 or 社(高得点の方)]×2=400点
出願はWeb方式のみ、合格発表はホームページだけでなく郵送でも行います。また、2021年度入試では「新型コロナウイルス対応入試」を1月31日(日)に設定しています。受験生の発熱や、ご家族の方に異変が生じた場合など、ご連絡をいただければ適切に対応いたします。
中学入試の出題ポイント
国語は、抜き出し問題で正確な抜き出しができていなかったり、説明問題で、問われている内容が正しく読解できていない答案が見られました。小説は、登場人物の心情をていねいに読み取ることが必要です。順序立てて状況を整理し、記述する練習にも取り組んでおくとよいでしょう。答案を見直す習慣も身につけておきたいものです。
算数の出題傾向は前年度に準じます。計算問題は、多くが素直な設定ですので、標準的な計算を正確にこなせるよう練習しておいてください。2020年度はグラフを読み取る問題や、速さの問題を出題しました。各問題で、最後の正解までたどりつけない場合には、最初の小問だけでも取り組むようにすると得点アップにつながるでしょう。
理科は、各分野から出題します。2020年度は、複数の実験結果から法則性を見つけ出す問題で、最も正答率が低くなりました。また、問題文に書かれているヒントを読み落とす受験生も多く、落ち着いて問題文を読むことが大切です。
社会は、基本的な用語や事柄の正しい知識を身につけておきましょう。2020年度入試では、環境問題に関する基本問題の中で「再生可能エネルギー」とは何かを問う選択肢の出題も見られました。
2021年度の中学入試は、制限時間や配点の変更に伴い、小問数が減少するといったことがあるかもしれませんが、全体的な問題構成や難易度には大きな変化などはありません。本校のホームページから過去問のダウンロードができますので、入試直前のこの時期、受験生の皆さんはきちんと過去問にも取り組んでおくことをおすすめします。
≪高校入試≫
英検による得点読み替え利用増
2021年度の高校募集人数は前年度同様、「特進S」35名、「特進」約160名、「総合」約160名の計約355名です。
入試科目は国・社・数・理・英の5教科で、コロナ対応による試験範囲の変更に関しては大阪府の公立高校に準じます。
なお2021年度入試では英語の長文問題が、従来の1題から2題に変わりますが、本文や設問の分量などは従来と変わりません。
英語の外部検定制度による得点読み替え制度は、英検準2級以上での利用が可能で、2020年度は571名の受験生がこの制度を利用しており、2級取得者の割合も増えています。
入試日は私学統一の2月10日(水)で、別途2月15日(月)に「インフルエンザ等の対応入試」、2月28日(日)には「新型コロナウイルス対応入試」を設定いたします。
(お話は関西大倉中高 松村健司先生)
|