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>>> 多様化する近畿の私立中高入試

洛南高等学校・洛南高等学校附属中学校

中学・高校とも出題傾向に変化なく
基礎基本を確実に,過去問による練習を

きょういく時報」21.12.8号掲載>




 洛南高等学校附属中学校の2022年度入試は、統一入試日から三日目の1月17日(月)に実施します。募集人数は内部進学者約90名を含む男女約280名です。出願期間は12月13日(月)から20日(月)まで、Web方式で行います。

 試験科目は、国算理の「3科型」、または国算理社の「4科型」のどちらかを出願時に選択していただきます。

 出題傾向が大きく変わるようなことはなく、本校の入試に向けた対策の第一は、過去問に取り組むことといえます。また、受験生のそうした経験が報われるような形の出題にしたいと思っています。

 合格点については、年によってバラツキが見られますが、直近の入試得点データを募集要項に掲載していますので、教科別、専願・併願別、総合点など照らし合わせ、自分に足りない部分の目安にするとよいでしょう。

 弱点となりそうな教科が見えてくれば、今からでも遅くはありません、補強すれば入試までにまだまだ力を伸ばすことができますので諦めることなく、また体調を崩すことなく取り組んでほしいと思います。


中学入試・各教科のポイント

 2021年度は、国語の出題が例年通り3題の構成でした。全体的に若干易化し、平均点は前年度より約5点アップしています。記述問題では誤字脱字に気をつけ、ケアレスミスによる失点をなくしましょう。

 算数は2年前から、問題数を25題に減らしました。今回は食塩水の問題を出題しましたが、面積図ではなく方程式で解こうとして失敗するケースが目につきました。平均点は前年度に比べて約5点ダウンしています。本校の算数入試は、解答欄に答えだけを記入する形式ですが、普段の学習では順序だててノートに解答のプロセスなど自分の考えを書くよう習慣づけておきたいものです。設問の中には図が与えられていないものもあり、記述の訓練や習慣が役に立つと思われます。なお、計算問題の分量などは、年によって若干増減が見られます。

 理科の平均点は、前年度に比べて15点もアップしました。意図的に問題を易しくしたわけではなく、理科の場合、例えば条件を1つ取り除いただけで一気に易しくなることもあり、今回は地学を除く各分野でそうした傾向がうかがわれたようです。一方、計算が必要な問題では明暗が分かれました。
社会は、全体的によくできていました。基礎的な学力が問われており、基本用語を漢字で書けるようにしておくことと、日本国憲法をしっかり学習しておくことが大切です。


高校入試・各教科のポイント

 2022年度の高校入試は、「空(そら)パラダイム」約48名、「海(うみ)パラダイム」約96名の募集となります。

 出願にはWebを用い、事前登録は12月1日(水)にスタートします。必要書類は1月21日(金)から25日(火)の間に到着するよう郵送してください。入試科目は5教科です。

 国語は毎年、評論・小説・古文の基本的な内容を多く出題しています。今回は文章量が多い割に比較的読みやすかったこともあり、難易度は昨年並みにとどまりました。50字から60字の記述問題は、本文の一部だけでなく文全体の趣旨や流れを把握できたかどうかで点差が開きました。古文は引き続き、基本的な知識や語句の対策が有効と思われます。

 数学は若干易しくなり、実力差が得点差に現れる結果となりました。大問1は基本的な計算問題、大問2は二乗に比例する関数、大問3は確率とグラフの融合問題。大問4の平面図形は、対称性や等しい長さに着目する必要がありました。大問5の空間図形は切断面の正確な把握が求められます。大問3の(4)、大問4の(3)(4)、大問5の(3)が合否の分かれ目になり、計算問題で失点すると挽回は難しかったでしょう。融合問題や式の扱いに不慣れな受験生も目につきました。

 英語はリスニング、文法問題、ならびに物語文・評論文の長文2題の出題でした。リスニングは対話の部分だけでなく質問も音声のみになるなど難化しています。物語文は取り組み易く、評論文はやや難。質問に対する的確な答えができずに失点するケースが目立ち、英語とはいえ国語的な注意力も必要だったと思われます。

 社会は、地理・歴史・公民分野からバランス良く出題しています。基礎的な内容を正確に理解することが高得点につながるでしょう。事象の暗記よりも意味や流れの理解を心がけ、勉強を続けてほしいと思います。

 理科は4分野から出題しています。やや複雑な計算が必要な場面もあったようですが、平均点は前年度より15点ほどアップしています。ちなみに国数英もそれぞれ平均点が5点ずつアップし、社会については動きが見られませんでした。

 コロナに伴う対応につきましては、個々の事情にも配慮した上で、受験生に不利が生じないようにと考えています。


(お話は洛南高・洛南高附属中 中村信吾先生)


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